真島満秀さん一周忌に思う(1)

新大阪にて

「パパ、でんしゃ!」 東海道本線 新大阪にて。 2005年10月撮影。
EF135mm F/2L 1/125sec f:3.2 iso100 AWB

昨年3月、鉄道写真の第一人者であった真島満秀さんが急逝しました。まもなく1周忌。今回は真島さんに影響された写真を紹介していきます。

思えば、私自身が列車の写真を撮り始めてまもなくの頃に手にした1冊の写真集が、後に撮影を続けていくきっかけになっていきました。

そのとき見た真島さんの絵の作り方にショックを受けましたが、そういう絵の作り方が好きでした。今でも、あぁいう絵が作れたらいいなぁって思うことが多いです。表現に幅が大変広く、唸らせるような絵が多数。一枚一枚の写真から大気感や状況が見える写真の数々…、見る写真見る写真がどれもとても新鮮に見えました。それは新しい写真集が出るたびにそう思います。

実際に真島さんには、2008年6月の北海道撮影旅行の時に偶然にも同じホテルに泊まっていて、私が撮影に出るときにエレベーターで真島さんと長根さんと一緒になり、前日には猪井さんに会ったばかりだったので、すごく驚いたのとともに、すごく感動したことを覚えています。

またロケ地でお会いしたいと思っていた矢先に急逝されたと聞き、大変残念に思いました。もっと色々な作品を見せて欲しかった。昨年夏の品川キャノンサロンで真島さんの写真展を見に行った際に、猪井さんに再会できてついつい話し込んでしまいました。

実際、あぁいった表現は中々難しく、未だに難儀しているわけですが、自分が撮った数少ない写真の中から、1枚の写真を紹介します。

この写真は2005年秋の北海道旅行の帰りに撮影したもの。札幌から「トワイライトエクスプレス」で到着。新大阪駅で東海道線の普通電車の写真を撮影していました。

一通り撮影が終わり。休憩しようと階段に向けて歩いていたら…!いい感じの親子連れの姿が…!

「これだ!」

とっさにカメラに135mmをつけて、露出をあわせてシャッターを切ったのがこの写真。

とにかく親子の姿を出したかったので、絞りを浅くして、これ以外はなるだけボケボケになるようにしました。

あらためて仕上がりを見てみて、思わずニンマリ。電車を見送る親子、対向のホームには駅の係員の姿、そして出て行く電車…。組み合わせに納得して、ある意味満足感が。こういう組み合わせは中々見られない。

普段走りの写真ばかり撮っていると、中々こういうシーンを見つけにくいのだけど、こういう絵が撮れるとうれしかったりします。

真島さんを悼む写真はまだまだ紹介するつもりです。お楽しみに!
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ジャンル : 写真

動体予測機能の活用法(2)

東武50050系

半蔵門線直通電車の主力東武50050系電車。東武伊勢崎線北千住にて。2010年2月撮影。
EF300mm f/2.8LⅢ+Ex.1.4× 1/250sec f:7.1 iso200 AWB 動体予測併用。

前回は動体予測機能の活用法(1)として、流し撮りの話をしましたが、今回は300mm以上の望遠レンズでの撮影について話をしていこうと思う。

実は、第一回目のブログでLEDの話をしつつも、望遠レンズ使用の縦位置での動体予測で撮影しているわけだが、今回は横位置での撮影の話。

本題に入る前に望遠レンズでの撮影について書いていこう。

望遠レンズのメリットとしては、

・見かけの速度が遅いため、遅いシャッター速度で撮影できる。

・迫力のある絵が撮影できる。

・撮影に無駄なものを処理してすっきりした絵が撮影できる。

・高速シャッターで切ると切れてしまう正面のLED表示機の表示を残すときの撮影手段のひとつとして使える。

デメリットとしては、

・全体的に圧縮された絵になってしまう。

・編成バリエーションが富んだ被写体では、何がどこにつながっているのかがわかりにくい。

・遅いシャッター速度で切る際には、ブレに対する注意が必要。

といったように、一長一短です。

さて、本題に戻して・・・、撮影に出た日は、午後になってから時間が出来たので、以前から気になっていた場所で撮影することに。

しかし、現場についてみたら、人身事故の影響でダイヤが乱れているとのこと。ただ、出てしまったからにはやろうと思い、半蔵門線との直通運転が始まってから撮影を開始。

レンズは300mmにエクステンダー1.4をねじ込んでみたら、中々いい感じ。早速撮影を始める。測距点は一番左側の位置を基準に、電車の正面がその測距点に入ってきたところで動体予測で追い始める。バランスの良さそうなところからシャッターを切り始める。

アウトカーブからの撮影で、しかも、エクステンダーをねじ込んでいることで、直線での撮影に対してさらに見かけの速度が遅くなり、カメラと正面がほぼ平行になると、見かけの速度が一瞬0になるため、低めのシャッター速度で十分に切れる。

それでもって、見かけの速度が低いことから、十分に動体予測でピントを追わせることができるので、動体予測で追わせてみた。

撮影結果は上の通りだが、低いシャッター速度で切っているから、LEDの表示機の字幕が切れずに済んだこと。動体予測で追わせたものの、特に見失うこともなかったので、かつてEOS-5やEOS-1NHS時代にはセンターの測距点しかアテにならなかったのが、センター以外の測距点でも、確実にピントをつかんで追っていくところに動体予測機能の進化を感じます。

動体予測機能は使いようなので、結構この機能が使えるようになると、撮影の幅が出せて中々面白いですよ。

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動体予測機能の活用法(1)

JR西日本321系電車

JR東海道・山陽線各駅停車の主力となった321系電車。東海道本線 新大阪にて。2010年2月撮影。
EF85mm F/1.2LⅡ 1/60sec f:9 Iso125 AWB 動体予測併用。

久しぶりに所用で大阪以西へ出かけてきたわけだが、早速表題の話をしようと思う。

まず、動体予測機能が使えるのは、以下の条件を満たさないと厳しいと思う。

・300mm以上の望遠レンズ

・流し撮り

といったように、条件が限られているように思います。

この日は待ち合わせの場所に行くまで時間があることから、新大阪駅で写真を撮っていました。ラッシュ時間も終わりに近づく午前9時前後は、特急雷鳥にスーパーはくと、新快速に普通電車と短時間でいろんな電車が見られて飽きません。

ただ、特急電車が到着する17番線辺りから撮影していると、普通電車の編成写真を撮影するのが意外と厳しかったりします。特に写真の321系電車は、この電車が走り出した頃から思い入れがあり、この電車に関してはカッコいい写真が撮りたくなるのです。

「ただ撮影しました。」

にはしたくない。そこで…、私が考えたのは以下の撮り方でした。

「321系の正面の形状が出せて、通勤電車が走る姿がわかる写真。」

何枚か撮影してみて、一番手応えがあったのがこの写真。

改めて眺めていると、321系電車の形状、運転士の表情、列車の走る姿…。久しぶりに撮影しているけど、走る列車の再現をするには、

「どういう位置で撮影するのか考えながら流すのがいいのではないか。」

と思いました。

意外と流し撮りってためらう人も多いかもしれませんが、デジタルカメラになってその場で出来不出来のチェックが出来る手前、何度でもチャレンジできます。被写体ごとのカッコいい角度とか見つけられると面白いですよ。

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デジタルカメラならではの再現法(1)

20100208.jpg

(写真) 大雪の影響で30分遅れで越後湯沢に到着した5789列車 越後湯沢にて。2009-12撮影。
85mmf/1.2LⅡ 1/60sec f:4.0 ISO640 AWB 動体予測機能併用(一部トリミング)

早いもので、デジタル一眼レフに移行してから7年余り。

この間、フィルムカメラでは再現しにくい(というよりフィルムの性能上の限界(高感度=粒子の荒れ=ザラツキ感)で再現しにくいのだが。)場面での撮影が意外と面白いことに気がつきます。

今回はその中から、「デジタルカメラなら夜間の走行写真が撮れます。」という話をしてみようと思う。

紹介した写真は、つい先日まで私のHPのトップで紹介していた写真だが、この日の越後湯沢は朝から雪!しかも大雪になる気配…。私は沿線での撮影をあきらめ、駅での撮影をしようとそれとなく駅を見回すと、これが思った以上に撮りやすい。

とりあえず、お昼の下り貨物を撮り終えて、食事をはさんで宿に入り、しばし温泉につかってのんびりしていたら、程なく夕方の貨物の時間…。

しかし、雪は昼にも増してドカドカ降ってくる状況。さすがに在来線は遅れが広がり、貨物列車は来る気配が感じられない…。12月中旬、16時30分を回りすでに辺りは暗くなってきた。17時近くになって上野方に機関車のヘッドライトの明かりが!

すでに30分遅れて5789列車がやってきた!いくらホームの照明があるとはいえ、フィルムカメラでは終了打ち切りの場面だが、デジタルカメラなら、ちょっと工夫すればこのような記録が出来てしまうのだ!これはデジタルカメラの性能に感謝感謝なのである。

最近、鉄道雑誌でも多くなってきたのが、夜間の走行シーンを捉えた写真。これは今のデジタルカメラの性能の良さがなせる技であり、特に今や風前の灯火となったブルートレインなんかは昼の写真もいいけど、夜を走る写真を撮ってからこそブルートレインらしいと思うのは私だけですかねぇ?

デジタルカメラで再現できそうなことにはまだまだ撮って行きたいし、フィルムカメラと同じ感覚でデジタルカメラを使っている人には、もっともっとこういう表現方法にもトライしてもらいたいものです。

今までの撮り方よりもグッと表現の幅が広がり、さらに写真を撮ることの楽しみが増えると思います。

 

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LEDの文字を写す(1)

k3728-216.jpg

(写真)京成3700形 青砥-立石にて。
EF300mm F/2.8LⅢ+Ex2×Ⅱ 1/125sec f:11 ISO200 AWB 動体予測併用

ここ何年か、鉄道の写真を撮る上で意外と厄介なのは、すっかり多くなったLED表示の電車。

紹介する写真は、つい先月末、久々撮影に出た時にいつもの場所で撮った写真。

写真の京成3700形も、行先表示機を字幕からLED(3色表示タイプ)に交換されてしまい、列車を写し止めるシャッター速度で撮影すると、見事にLEDが切れて何を表示しているのかわからなくなってしまう。

ここで、LEDについて少し触れておこう。

LEDで表示しているものは、見た目は連続して表示しているように見えるが、実際にはある周期で(これは車種によって違うのだが。)点滅を繰り返しているため、あまり速いシャッター速度で切ってしまうと、シャッター速度次第では、点灯している状態と消灯している状態とが混在した状態になるため、表示が切れた状態になってしまう。

では、LEDが切れる状態を避けるにはどうしたらよいのか?

それは、車種による傾向を見極めたうえで撮影することです。

今まで私が撮影してきた被写体の中での傾向を書いてみます。

・1/500で大丈夫な被写体

キハ283系・651系・209系500番台・E231系・207系・223系・321系・都営5300形・都営10-000形・東急8500系…

・1/250で大丈夫な被写体

東武50000系・京急1000形…

・1/125以下でないと像が残らない被写体

京成3700形(写真・北総7300形も含む)・京成3000形(北総7500形も含む)・Y500系(東急5000系(3色LED)を含む)…

ちなみに、東武30000系と東武8000系(LED改修車)は1/60で切らないと切れます。

ただ、これはあくまでも目安ですので、こういう被写体に取り組む際は、各自で傾向を研究されたほうがよいと考えます。LED表示機のある被写体の傾向がわかると、おおよその撮影の仕方、まとめ方がわかってくると思います。

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W1

Author:W1
早いもので、最初に買った単焦点レンズで撮影するようになってから22年が過ぎました。

未だに単焦点レンズの描写の良さから使用し続けている状況です。カメラバックが重くても、単焦点レンズを詰めて撮影に出かけています。

過去に撮ったものから、最近撮影したものまで、撮影する際に心がけていることや気になること、こだわっていることを書いています。

ごくまれに「ひとりごと?」を書くことがあります。

リンクについては、私が「いいねぇ!」と思ったリンクを適宜追加していきます。

なお、私のブログはリンクフリーです。

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