夜の写真を撮ってからこそ寝台特急(5)

スーパー北斗を退避するカシオペア(1)
(写真)かつて、上り「カシオペア」は洞爺駅で「スーパー北斗」を退避していた。
室蘭本線 洞爺にて。 2004年3月撮影。

徐々に日の短さと夜の長さを感じる時期になってきたので、それを(いい意味で)利用した写真を紹介したい。

2004年3月。この頃は毎年恒例の?!北海道へ撮影旅行に出ていた。

この時期、雪景色の中を走る列車達を撮影に行くわけだが、この年辺りから徐々に地球温暖化の影響か?!3月上旬とはいえ、雪が消えてないといったケースが出てくるようになった。

この年も、雪景色を求めて出向くとなると、洞爺を越えて豊浦を過ぎないと、とてもじゃないけど、雪景色には程遠い状況だったのだ。

撮影を始めた1995年頃ではありえない話なのだが。しかも、朝方通過する本州方面からの寝台特急列車を撮影しようとすると、3月上旬が限界だった。

この日は、朝方寝台特急列車が通過する時間は晴れたものの、春先の北海道特有の天候で、時折雪雲が湧いてはにわか雪に見舞われ、天気は猫の眼(汗)。半ば消化不良状態で夕方の5016Dの通過を流し撮りしてから洞爺駅へ。

車から降りてから、洞爺駅の改札に入り、跨線橋を眺めていると、実に雰囲気がいい。

「スーパー北斗を退避するカシオペアを見てみたい!しかも、イメージ的に狙ったもので、見てわかる写真が欲しい…。」

時計は18時25分を過ぎた。駅の接近放送と共に、遠くに8010列車(カシオペア)のDD51のライトが見えてきた。入線する所、停車中を撮影!

さらにスーパー北斗を退避するカシオペアを撮影しようとアングルをあわせる。程なく接近放送がなった。遠くにスーパー北斗のヘッドライトの光が見えた辺りでリモコンレリーズを切った。

丁度、スーパー北斗の先頭車が跨線橋の真下を通過した辺りでレリーズを離した。初めてにしては、手応えがあった。

「うまく行ったかな?」

結果はご覧の通り。

スーパー北斗が去り、8010列車が発車していくシーンを撮影して引き上げたが、撮影しながら思ったことは…、

「退避するシーンがなんともいえない。しかし、まだまだ表現方法が他にもありそうだ…。」

新たに撮影することの楽しみが増えた瞬間でもあり、また表現の仕方をめぐって頭の中でイメージを作り上げて、それをどういう形で表現に持っていくのかを考える日々が続くことになっていく。

いつも思うのは、毎回この手の写真を紹介するたびに書いていることだけど、昼の写真もいいけど、夜のイメージを狙った写真も、決まると中々面白い。だから止められない。

ただ、どういう状況であれ、常々考えながら頭の中でイメージを描きながらシャッターを切っているのは言うまでもない。折角撮影に来ているのに、漠然とシャッターを切ることだけは避けたいから。

それにしても、いつ撮影しても楽しい北海道寝台特急。訪ねるたびにベストのアングル、ベストのポジションで撮り続けたいとつくづく思うのである。

(写真は、函館運輸所発行オレンジカード「カシオペア」台紙・JTB西日本「旅物語」に採用。)
スポンサーサイト

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 写真

夜明け前の寝台特急(1)

トワイライトエクスプレス1998冬
(写真)1月上旬、まだ北海道は夜が明けない。下り「トワイライトエクスプレス
室蘭本線 有珠-長和にて。 1998年1月撮影。

この写真もかなり荒削りな写真だが、冬の写真も悪くはないんだという写真を紹介したい。

1998年1月。社会人になって最初の会社に勤めていた頃、年末年始休暇を使って、北海道へ撮影旅行に出ていた。

しかし、この年末年始は中々の曲者で?!貨物列車のほとんどが運休になるため、時間帯によってはダイヤが開いてしまって撮影もヒマになりがちで、朝のブルートレインが行ってしまうと、気力が失せてきてしまう。

しかも、1月上旬。北海道の朝は7時半を過ぎてからだ。寝台特急は、そのほとんどが夜明け前に通過してしまう。

この日は朝から晴れるかと思いきや、雪が降っている。しかも夜の内から雪が降ったようで、車には雪が積もっていた。

朝6時過ぎに宿を引き払って、この場所へ。車から降りてみると、雰囲気はいいのだが、まだ1月も上旬の朝方、夜明け前の頬を刺す寒さが体全体に襲いかかってくる。

それにしても、西胆振は沿岸沿いなので、海に近いロケ地に立つと、冬場は海からの風が意外と冷たくきついのだ…。これが結構体に凍みて来る。

でも、そんなことは言っていられない。大好きな北海道寝台特急の写真を撮りに来ているのだから。

時計は6時40分を過ぎた。まだ夜は明けない。夜が明けないうちに1列車(北斗星1号)が通過。1列車は雰囲気をつかんだ写真を撮ろうとしたが、失敗!

ほどなく、8001列車(トワイライトエクスプレス)がやってくる。

さすがに露出がないので、流し撮りを決心。夜明け前の寒々しい空と、夜明け前を駆ける青いDD重連…。これを決められたら面白いかもしれない…。

すっかり寒さも忘れて、夢中で列車の動きに合わせつつ、カメラを振りながらシャッターを切った。

このあと20分続行の6003列車(北斗星3号)を撮影して引き上げたが、撮影しながら思ったことは…、

「もしかしたら、夜明け前の蒼い空と青いDD51重連で札幌へ向かう寝台特急の姿が押さえられたかもしれない…。現像が楽しみだ…。」

後日現像所に行って仕上がりを見たら、自分のイメージどおりの写真が撮れていて、思わずうれしくなってしまった。

やっぱり、昼間の走りの写真もいいけど、こういった夜明け前や、日没間際に通過する寝台特急の写真も悪くはない。

いつ撮影しても楽しい北海道寝台特急。訪ねるたびにベストのアングル、ベストのポジションで撮り続けたいとつくづく思うのである。

(写真は雑誌「一個人」に採用。)

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 写真

tag : トワイライトエクスプレス DD51

中央東線で115系スカ色を撮る(1)

115系スカ色(1)
(写真1)今や中央東線では少数勢力になってしまった115系スカ色。
この姿をいつまで見ることが出来るだろうか?
中央本線 塩山-勝沼ぶどう郷にて。2011年11月7日撮影。(以下日付は全て同じ。)

かつて中央東線といえば、普通電車はスカ色115系の独壇場だった。しかし、数年前に運用のほとんどを115系の長野車に移管した結果、今やすっかり少数勢力になってしまった。しかも置き換えの話が聞こえてきて、いよいよきちんと記録しておかなければならない段階に来てしまった。

幸い、職場の旅行が石和だったので、職場の同僚とは一足先にチェックアウトして撮影したものから紹介しようと思う。

写真1は、午前中朝ラッシュの後に高尾に上る普通電車。塩山までだったら何とかなったはずだが、勝沼ぶどう郷駅に近づくに従って、光線の向きが変わってしまった。まだホーム端ではサイドに日が回らずに影だらけになってしまうので、勝沼ぶどう郷駅で下車してから、移動中の電車で見つけておいた場所から撮影した。

だが、この電車の後、お昼頃までスカ色の115系の普通電車はない。ダイヤを眺めても、スカ色115系の運用のほとんどが朝晩に偏っていて、実に撮影がしにくい。これはある程度計算しながらやらないと大変だ。

それにしても、中央東線もタイガーロープが多い。これを交わせる場所はある程度限られてしまう。これは頭が痛い…。

EH200燃料専貨
(写真2)中央東線の貨物列車はすっかりEH200の独壇場だ。かつてのEF640の影はどこにも見当たらない。
中央本線 勝沼ぶどう郷にて。

写真2は、お昼過ぎに通過する上りの燃料貨物列車。需要期が始まったようで、タキ車が多く付きました。かつて、中央本線の貨物列車といえば、EF640が走り回っていたものの、今やEF641000の1往復を除いてすべてEH200だ。

上り列車の定番でもあるこの駅。しかし、この時期に光線がきれいに回るのは、お昼を過ぎてからだ。

E257系あずさ
(写真3)特急列車はE257系が主力だが、この白を飛ばさずに側面のカラーリングを出すのがポイントだ。
中央本線 勝沼ぶどう郷にて。

写真3は、13時20分過ぎに通過する上り「あずさ」。サイドに光線が回っている。この時期の光線は足回りまで回るので、晴れるときれいな写真が撮れる。

115系長野色
(写真4)山梨市で特急列車の通過待ちをするため中線に入る115系長野色。中央本線 山梨市にて。

115系スカ色(2)
(写真5)何とかいい光線で捉えようと捉えた115系スカ色。中央本線 山梨市にて。

午後の下り列車に対して、順光で余り足回りのかからない場所を探して、あちこち降りてフラフラするものの、あまり効果的な場所が見つからず、時間ばかりが過ぎてしまった。しかし、光線の回り具合を見て、石和温泉から14時40分過ぎの上り普通電車で山梨市で下車。

近所を歩くも、あまり手応えがないので、駅の近くの踏切まで戻ってきたら、退避する電車を撮る分には申し分ないポイントを発見。ここで115系長野色をいただくことに。

写真4は、15:10過ぎに通過する下り普通電車。115系でも、長野車は6連が多いので、撮影しやすい。

そして・・・、15:30過ぎに写真5の115系スカ色下り普通電車が。この電車は6連だが、この後の普通電車がスカ色3連!スカ色115系は3連運用がある。

撮影してみて思ったのは、貨物列車は日中比較的撮りやすい時間に設定があること。あずさやかいじ、長野色の115系は本数が多いので、色々なパターンで撮影できること。意外と撮影していて飽きないこと。

ただ、115系のスカ色に絞ろうとするとダイヤに偏りがあり、計算しながらやらないと厳しいこと。

機会があれば、また撮影してみたいと思う。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 写真

ワイドレンズでEF641000広島更新機を撮る(1)

EF641047号機(1)
(写真)3071列車に久々広島更新機のEF641047が登場。
常磐線 隅田川(タ)付近にて。2011年11月1日撮影。
EF28㎜ F/1.8 1/1000sec f/4 iso400 AWB。 

秋らしい澄んだ空だったので、ついつい午後から撮影に出て撮ったものの中から一枚紹介しようと思う。

秋から冬への日の回り方だ。14時を回った辺りから、徐々に影が長くなっていく。季節の移り変わりを実感するのだ。

もう、いつものレンズでの64撮影では、機関車の側面にバッチリ架線柱の影が落ちてしまい、見た目が台無しになってしまう。

そこで…、

「標準レンズでは側面に影が落ちてしまうので、広角レンズを使って側面がわかるような絵にしたらいい…。ただ、あまり広角すぎると正面が向かなくなる。それだけは何としてでも避けたい。」

3071列車が通過するまで約10分余り。レンズは28㎜をチョイス。アングル合わせをしてから撮影してみたのがこの写真。

撮り終わった時に、

「ステップが切れない範囲で引きつけてシャッターを切っておけば、もっとよかったかな。」

と後悔しながらも、広島更新機である側面の特徴が出せた写真になってよかった。

広角レンズ(28㎜や20㎜)で撮影するのは、普段見えないアングルが得られたりするので、なかなか面白い。

ただ、さすがに11月。もうこの場所での撮影も厳しくはなってきたが、まだまだチャレンジしようと思う。

テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 写真

プロフィール

W1

Author:W1
早いもので、最初に買った単焦点レンズで撮影するようになってから22年が過ぎました。

未だに単焦点レンズの描写の良さから使用し続けている状況です。カメラバックが重くても、単焦点レンズを詰めて撮影に出かけています。

過去に撮ったものから、最近撮影したものまで、撮影する際に心がけていることや気になること、こだわっていることを書いています。

ごくまれに「ひとりごと?」を書くことがあります。

リンクについては、私が「いいねぇ!」と思ったリンクを適宜追加していきます。

なお、私のブログはリンクフリーです。

他のFC2ブログから当ブログにご訪問の皆様、いつもご訪問いただき、ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします。

コメントは承認制です。投稿される前に以下に該当していないか確認してください。

・ロケ地に関する問い合わせ。(自分で探すものです。)

・私的利用を目的とした写真の提供。

・HNのないもの。

・最低限のあいさつのないもの。(特に初めて投稿される場合。)

・ブログテーマの趣旨から外れたコメント。

・独りよがりなコメント。

以上に該当するものはアップしませんので、予めご了承ください。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR