蒼い時刻(とき)(1)

蒼い時刻(とき)(1)
(写真)こういうイメージ的な絵を撮ってみたかった。
室蘭本線 有珠-長和にて。2005年10月撮影。

もうちょっとイメージ的な絵について語りたくなったので、その中から一枚紹介しようと思う。

この写真、私のHPトップにある会員制ページへのリンク写真である。

撮った時期は10月も中旬、この日は午後から雲が湧いてしまい、きれいな夕暮れは期待できない。

おまけに寒くなってきた。

そこで…、

「寂しい雰囲気を出したい。今日は天気が悪くて早く暗くなりそうだから、逆にちょっと色温度をかけて早めに蒼い時間を表現してみよう。」

場所は有珠-長和の朝のブルートレインを撮る定番撮影地の近所だ。

早速カメラを取り出して、アングル合わせをしてから、ワイドレンズで横位置であわせてみた。

丁度この時間に貨物列車2本と下り北斗が通過する。全体的に蒼い時間を表現したいので、なるべく空を大きく入れることにした。

貨物列車が左端に見えたのを確認してからシャッターを押した。列車が踏み切りに差し掛かる手前でシャッターを離した。

即、プレビューをチェックをすると、

「蒼い時間に通過する列車の全照灯の光の光跡、踏み切りの赤い光、そして踏み切りの回りを照らす灯り…。中々いい感じだ。」

プレビューを見て納得した後、カメラを片付けて、近くに止めた車に向かって歩き始めた。

今思うと、この日は余りいい感じの撮影が出来ていなかったのだが、この写真だけは、頭の中で描いた絵とある程度一致した写真だと思う。

改めて、

「いいなぁ!」

と思ったものにはシャッターを押したことがよかったと思った…。

と、いつもならここでテキストを〆ようと思ったのだが…、

実はこの写真のヒントになる写真が、1994年10月にJTB(現在のJTBパブリッシング)で出していた「旅」11月号臨時増刊「旅写真傑作集2 日本の鉄道写真」の中で発表されている故真島満秀さんの写真。

「いつかこういう写真が撮りたい!」

と、長年頭の中にあった絵の中の一枚なんです。

「ようやく少しは再現できた。」

と、自分の中にちょっとした安堵感があったのは言うまでもない。

この本は今でも時折見返すことがある。それだけ自分の中に影響のある本の1冊なのかもしれない。

見返すたびに真島さんのすごさを思い知るのである。
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テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 写真

明日に向かって…。

北斗星イメージ1
(写真)まるで、寝台列車の広告ポスターみたいだ…。
寝台特急なら、こういうイメージ的な絵も十分にアリだと思う。
寝台特急は昼間の時間だけではなく、夜へ向かって駆けていくシーンもあるのだから…。「北斗星2号」(当時)
室蘭本線 北舟岡にて。2002年6月撮影。

もうちょっとイメージ的な絵について語りたくなったので、その中から一枚紹介しようと思う。

この写真、かつて私のHPのトップを飾った写真でもある。

撮った時期は6月も下旬、既に時計は19時を回っている。いくら日の長い時期に北海道に行っているとはいえ、刻々と日没の時間が迫ってきていた。

この日も、朝から夕方までとてもよい天気で、しかも珍しいくらい連日晴れが続いて、気持ちの中での満足感があったのだが、どうしても気になる絵が撮りたかった。

それは…、

「走りの絵はある程度撮っているから、少しイメージ的な絵を作っておきたい。それも寝台特急で。」

北舟岡駅の周りは、時間帯によっては芸術的な絵が出来る場所。ここで日没時間と「北斗星2号」の通過時間を計算しながら撮ることに。

ホーム端の低いアングルから28mmで画角を合わせてみたら、どうも縦位置がしっくり来そうだ。

徐々に空の色味が赤色から青く変わっていく様子も表現したいので、なるべく空を大きく入れることにした。

アングルを確定したら、程なく接近放送が。目の前を2列車(北斗星2号)が通過、ファインダーの2/3を通過した辺りからタイミングを計りつつ、適宜シャッターを切った。

列車が通過していくと共に、

「どんな感じの仕上がりなんだろう?意外と面白いかも。」

と、カメラを片付けて、駅前に止めた車に向かって歩き始めた。

後日、現像から帰ってきたものを見て、

「中々いい感じ…。」

こういう表現の絵を「北斗星」では見たことがない。

「意外といいかも…。」

今思うと、あの時頭の中で描いた絵とある程度一致した写真だと思う。このアングルでシャッターを押しておいてよかった。

仕上がりを見る限り、ポジフィルムならではの表現だと思う。色の出方も含めて。寝台特急のイメージ的な絵を残すことが出来た。

やっぱり日没前後の一時間は、時として面白い絵が出来る手前、この時間に撮影を止めてしまうのは、何とも勿体無いと今でも思うのである。

(写真は、JR北海道函館運輸所発行「北斗星」台紙に採用。)

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tag : 北斗星

朱い時刻から蒼い時刻(とき)へ

蒼い時刻(1)
夕暮れ時から日没にかけての時間は、時としてこういう絵が撮れてしまうから面白い。
室蘭本線 有珠‐長和にて。
EF20mm F/2.8 1/100sec f:3.2 iso100 WB:3700K 2005年10月撮影。

ようやく暑さがひと段落しそうだが、徐々に大気も澄んでくるようになる。そうなると、夕暮れ時、それも日没時間前後の時間は時として芸術的な(少し大袈裟か?)絵を仕上げることができる貴重な時間だ。

そんな状況下で撮影したコマから1枚紹介しようと思う。

写真の場所は室蘭本線の中でも定番の有珠~長和の直線。本来、この場所は朝のブルートレインを撮影するのにはうってつけの場所だ。

特に午前中の下り列車を撮るポイントなのだが、秋口から春先にかけては、夕方の下り列車が夕日バックになり、思わぬ絵が撮れる場所でもあるのです…。

この日没前後の時間は、列車の間合いの時間も刻々と光線状態が変化していくので、こういう時間をボケーッと待っているのでは、あまりにも勿体ないのです。

撮った写真は、日が暮れた直後にワイドレンズを使って大きく空を取り込み、さらに低温側の色温度をたっぷりかけて、これから迎える蒼い時を強調しているが、まだ日の明かりが残る状態、そして線路の光が出るように表現してみた。

この日は日中は暑かったものの、さすがにこの時間になると、もう空気が冷たくなってきていた。日没まで晴れて、しかも大気が澄んでいないとこういう絵を撮るのは厳しい…。

だけど、こういう絵が出来たときは言葉には表せないくらいの感動と満足感がある。こういうのがあるから、撮影が止められないわけだし、こういう時間帯にカメラを向けてみたいと思うのである。

周りは撮影をやめて帰ろうとしたときに、頭の中でイメージを描きつつ、敢えてもう少し粘って撮影すると、意外と面白い作品が出来たりするものです。

この手の絵はもう少し紹介したいと思う。

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早いもので、最初に買った単焦点レンズで撮影するようになってから22年が過ぎました。

未だに単焦点レンズの描写の良さから使用し続けている状況です。カメラバックが重くても、単焦点レンズを詰めて撮影に出かけています。

過去に撮ったものから、最近撮影したものまで、撮影する際に心がけていることや気になること、こだわっていることを書いています。

ごくまれに「ひとりごと?」を書くことがあります。

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